卒論

大学の卒論をアップしてみました。
卒論そのものは手書きで提出したのですが、当時(1985年)ビートたけしと石坂浩二がCMをやっていたキャノワードのワープロを手に入れて、何となく打ち直してみたものが残っていたので、OCRで読み込んでみました。
このキャノワード、16×16ドットで2行表示、単漢字と熟語のみ変換というものでしたが、ワープロの価格破壊が急激に進んでいた時代で、確か多慶屋で7万円程度で買ったと思います。もちろん新品で。
本体のメモリー機能がA4で20枚程度しかなく、それ以上はバカ高いオリジナルのメモリーカードにしか保存ができなかったので、デジタルデータでは残っていませんでしたが、OCRのおかげで復活しました。

内容は、とにかく面白いです。本人が言うから間違いありません。(笑)
誤字・脱字が4ヶ所しかなく、我ながら驚きましたが、文章力が大学時代から進歩していない(あるいは、大学時代にすでに完成していた?)ことも衝撃でした。
その誤字・脱字を訂正した以外は、すべてそのまま載せてあります。
面白いというのは、1985年にニューメディアを語っているのですが、それが実現していたり、していなかったり、まったく別のものになっていたり、昨日書かれたように言い当てていたりと、まるでタイムカプセルから発掘したもののように楽しめる点です。
キャプテンの下り速度が4800b/s、上りが75b/sだったなんて、思わず笑ってしまいます。
さらに面白いのは、現在の仕事の内容が、まったくこの卒論にある通りのものになっていて、当時の自分がメディアの送り手に突きつけている課題を、今の自分が受け止めているというところです。
まさしく「時をかける卒論」!
どうぞ、ドキュメンタリーとして、またエンターテイメントとしてお楽しみ下さい。

あと、OCRの読み取りミスがあったら、ぜひご指摘下さい。

 

生田研究会卒業論文

ニューメディアの家庭への浸透――ニューメディアはこれからどうなるのか?

 

「高柳良一の全仕事」トップページへ戻る